2006-12-12

UOmisc:ドリアさんのアジテーション

ああ、情けない。
長年私は「ブリタニア市民」であることを誇りに思っていました。しかし、今日から「ブリタニア市民」であることを恥ずかしく思います。

先日行われたリカルドの裁判の記録を見ることが出来たので、私の所感を述べさせていただきましょう。(参照:うおぐりリカルド裁判
記録によれば、裁判の中で国家反逆罪の内容が示されています。引用しますと
1番、我々の統治者、統治者のご同伴者、統治者の子孫の殺害を計画した場合。
2番、統治者の諸領内で統治者に対し戦いを挑む事、または敵対する勢力との癒着、または敵対勢力へ援助を行う事。
3番、王家の印章の偽造、または偽造貨幣の作成
4番、統治評議会議員の殺害、または統治者の判事の殺害、統治評議会の妨害
特定条項
本法制定時には予測できず、条文に盛り込まれない可能性があるため、どのような場合でも国家反逆罪と見受けられる場合には、上記の条項に沿わずとも本法によって裁かれるものとする。
判事は統治者と統治評議会の名においてその件が国家反逆罪と認定されるまで駐留し、判断をするものとする。
また、上記は審査された国家反逆罪または他の重罪であるべきかどうかは関係ないものとする。
読み返すたびに頭の痛くなる内容ですな。なぜこのような法律を成立させてしまったのか。もちろん私たち市民にも責任はあるのですが、ブリタニアの上院・下院・評議会は何をしていたのでしょうか?

1番については、すなわちロードブリテッシュ本人、およびその家族に対する反逆という意味である。これは良い。
2番は内乱罪に相当するものですな。
3番の偽造貨幣のどこが反逆なのかは理解しがたいが、国体を揺るがしかねないという意味では反逆なのかも知れません。
4番から、なにやら内容がおかしくなってくるのだ。ただの殺人罪を仰々しく国家反逆罪と言い換えようとしているとしか思えませんな。
特定条項に至ってはまったくもってナンセンス。抜け穴のある法律は、意味が無いか害悪であるかのどちらかです。この条項はいかようにでも都合良く当てはめることが出来、必ず市民に害を及ぼすものです。

そして、極めつけは証人に立ったこの人物の発言でしょう。
フランセスコ卿・統治評議会出納官『国家反逆罪として認めるにふさわしい新たな条項の追加についての採択が統治評議会で行われた』
ふむ。
条項を追加しただって? それはいつ? リカルドが宝物を盗みだす前?それとも後? その時期によって話は大きく違ってくるのですよ。
なぜならば「法の不可遡及」という考え方があるのですわい。
法律は制定され施行されたときから効力を持つものであって、それ以前の事柄に対してさかのぼって適用してはならないのです。
もし、後付けの法律が有効であるするならば、事件が起きた後、裁く側の意思によっていくらでも都合よく書き換えられてしまう危険性があるのですよ。
それは、もはや法治国家とは言えないですなぁ。為政者・統治者による独裁政治と言っていいでしょう。
まあ「法の不可遡及」については、いまいち証拠が足りませんから置いておくとしますか。

それでも、私は『国家反逆罪』という法律そのものに対して異議を申し立てたい。特に4番と特定条項の破棄を求めたい。
そして、このような悪法を成立した統治評議会の責任を問わねばなりません。即刻評議会と議会は解散して、ブリタニア市民にその是非を問うべきであると私は考えます。
もちろん彼ら愚昧の徒を(仮の)統治者としている我ら市民にも責任があるのです。決してそれを忘れずに、これから自分たちの国をどうしたらよいのか考えて行かねばなりません。

おそらく、リカルドは処刑されるでしょう。
しかし、それで終わり一件落着ではありません。そこからが「我々のブリタニア」の始まりなのです。どんなに嫌になっても投げ出さずに、今住んでいる国をもう一度見つめなおす時に来ているのです。
愚かな統治者なのであれば、それを廃し「我々のブリタニア」を取り戻さなければならないのです。
もし、あなたがこの国に住んでいたいのなら。
もし、もう一度胸を張って「ブリタニア市民」であると言いたいのなら。
今こそ考え、行動を起こすべきなのだと私は思います。
そう・・新しい王国を今ここにもたらすために。それは幻ではない。